下肢静脈瘤 Q&A
目次
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受診時について
Q.健康保険証は使えますか?
- 下肢静脈瘤、ハイドロリリース治療は健康保険が適用されます。またへバーデン結節、足底腱膜炎やテニス肘などの動注治療、またPRP治療は保険適応外の治療となります。費用については料金表のページをご覧ください。
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Q.車で受診できますか?
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クリニックから歩いて30秒程度のところに提携の大型コインパーキングが2カ所ございます。無料チケットをご用意しております。お帰りの際にお申し出ください。具体的な場所についてはアクセスのページをご覧ください。また当院の前にも1台分の駐車スペースはございます。
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Q.治療後に車の運転はできますか?
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当クリニックでは静脈麻酔は使用していないので、手術日であってもお車の運転も安全にすることができます。手術日であってもそのままご自分の運転でお帰りいただけます。また駐車場も当クリニックの駐車場(徒歩30秒)をご利用頂ければ無料チケットを用意しております。お帰りの際にお申し出ください。下肢静脈瘤の治療についてはこちらをご覧ください。
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Q.初診時はどのような服装で行けばいいですか?
- できるだけスカートやゆるめのズボンでお越し頂けると幸いですが、着替えも用意しておりますので、安心して受診してください。
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Q.加入している保険会社の生命保険は適用されますか?
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加入されている保険内容によって異なりますが、近年ほとんどの民間の保険会社で下肢静脈瘤治療を「手術給付金」の支払い対象としています。まずは加入されている保険会社に問い合わせてみてください。血管内焼却術の保険上の正確な名称は「下肢静脈瘤血管内焼灼術(K617-4)」、血管内塞栓術(瞬間接着剤を用いた治療)は「下肢静脈瘤血管内塞栓術(K617-6)」といいます。
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下肢静脈瘤について
Q.症状をそのままにしておいても大丈夫ですか?
- がんなどと異なり悪性の病気ではありませんが、静脈弁がいったん壊れると自然に修復することはなく、下肢静脈瘤が自然に治る事はありません。まずは専門の医師がいる医療機関を受診してください。下肢静脈瘤の病気についての詳細はこちら
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Q.診察時どのような検査をしますか?
- 問診、視診に加え、超音波での検査を行います。立位もしくは座位にて下肢静脈(表在静脈や深部静脈)を観察します。超音波ですので痛みはなく、時間も15分程度で終わります。
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Q.下肢静脈瘤にはどのような治療法がありますか?
- 下肢静脈瘤にはおもに以下の3つの治療法があります。
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- 保存的治療:生活習慣の改善、弾性ストッキングの使用
- 硬化療法:注射での治療
- 手術療法:血管内治療(ラジオ波、レーザー、接着剤による治療)、ストリッピング手術、高位結紮術
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Q.手術で血管をとってしまっても大丈夫でしょうか?
- 大丈夫です。足の静脈には表面と深い部分に存在し、手術で取り除くのは表面の静脈だけです。残った深部静脈を通って血液は流れるので問題ありません。また穿通枝という表面と深い部分を交通する静脈も存在しており、表面の静脈を一部を取り除いても、穿通枝を通して深部静脈へ流れますので、血の流れには問題はおきません。
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Q.血管内治療にはラジオ波とレーザーがあるようですが、治療効果に違いはありますか?
- おっしゃる通り2019年4月現在、保険適応されている血管内治療はラジオ波とレーザーの二種類あります。今まで様々な治療成績が報告されていますが、治療効果や合併症の頻度は同等とされています。当院ではラジオ波による血管内焼却術を行っています。
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Q.血管内焼却術を受けることができない条件はありますか?
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下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドラインでは、以下のような方はカテーテルによる血管内治療を受けることができません。
- くもの巣状や網目状静脈瘤
- 深部静脈血栓症を有する、あるいは既往のある方。
- 動脈性の血行障害を有する方。
- 歩行の困難な方
- 多臓器障害あるいはDIC 状態の方
- 経口避妊薬あるいはホルモン剤を服用している方
- 重篤な心疾患のある方
- ショックあるいは前ショック状態にある方
- 妊婦または妊娠の疑われる方
- ステロイド療法中の方
- ベーチェット病の方
- 骨粗しょう症治療薬(ラロキシフェン)、多発性骨髄腫治療薬(サリドマイド)を服用している方
- 血栓性素因(プロテインC 欠損症、プロテインS欠損症、アンチトロンビンIII 欠損症、抗リン脂質抗体症候群等)の方
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Q.運動はいつからできますか?
- 基本的には一週間以降から可能となりますが、ウォーキングなどの軽めの運動であれば翌日からして頂いてかまいません。むしろ術後はエコノミークラス症候群を予防する意味でもどんどん動いた方がいいとされています。
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Q.高齢ですが 治療を受けることはできますでしょうか?
- 寝たきりでなく、ご自身で歩くことができる方でしたら、何歳でも治療することができます。ただし健康状態や既往歴によってはお体の負担が少ない硬化療法を勧める場合もあります。一度ご相談頂ければと思います。
(文責:医師・医学博士 藤原圭史)