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肩こり(肩の痛み)

何をしてもよくならない肩こりでお困りの方へ

マッサージに行っても家に着く頃にはもう肩こりがぶり返す。。
そのような経験はありませんか?

ハイドロリリースや運動器カテーテル治療などの
新しい治療を当院では積極的に行なっています。
ぜひお気軽にご相談ください。

肩こりとは

肩こりは病名では無く症候群です。首筋から肩・腕にかけての痛みや痺れなどの症状を指します。さまざまな病気で「肩こり」と同様の症状になります。例えば、頸椎症性神経根症、頸椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎(凍結肩)などの整形外科疾患や、狭心症などの内蔵疾患でも首や肩・腕に痛みを生じ、「肩こり」と表現される事もあります。このように、ある病気の症状や、他の部位の障害による関連痛による肩の痛みを「症候性の肩こり」といいます。

肩こりの原因

肩こりは、厚生労働省の国民生活基礎調査にて、症状を持っている人の割合が女性は第1位、男性は第2位と上位であり、非常に多くの方が悩まされていることがわかっています。

肩こりの原因はいまだはっきりとわかっていませんが、私は①筋膜の癒着に伴う滑走性低下 ②筋の実質的な虚血状態 ③鉄不足 大きな原因が3つあると考えています。

①筋膜の癒着に伴う滑走性低下

1つ目の原因として筋膜の癒着により筋の滑走性が低下している事が挙げられます。姿勢不良などにより筋肉が緊張した状態が続くと、滑走性が低下し筋の動きが悪くなり、いわゆる「こり」として自覚します。

②筋の実質的な虚血状態

2つ目の原因として、私は前職のクリニックで肩こりの方のカテーテル治療を実施しておりましたが、肩こりの患者さんの筋内や表面に血管が増えている所見が認められる事をよく経験していました。ここで「虚血」と「血管が増えている」ことは矛盾していると思われた方もいるかもしれません。実はカテーテル検査では血管が増えているだけでなく、「シャント」と呼ばれる動脈と静脈との間に短絡(ショートカット)があるケースが多く認められました。このシャントがあると、「血管は増えているのに、毛細血管レベルまで血液が届かず、「実質的には虚血の状態」という事になり得ます。異常血管を減らす事で血液の流れ正常になり、虚血が改善されます。

 

③鉄不足

3つめの原因として、特に女性の場合は鉄分不足(鉄欠乏性貧血)による肩こり症状が出ている場合があります。鉄不足を改善する事で肩こり症状が改善したケースをこれまで多く経験いたしました。

実際は原因は一つである事は少なく複合的である場合が多いので、症状や経過などで適切な治療を選択していきます。

肩こりの診断

肩こりの原因は筋肉性の痛みとは限りませんので、問診などから生命の危険に直結する内臓疾患による肩こりを除外します。また頚椎症や胸郭出口症候群、末梢神経障害肩関節由来の痛みが疑われる場合は肩関節のエコー検査やMRI検査を行います。これらの検査で上記疾患が除外された後に筋肉の障害による肩こりの可能性が高くなると考えています。

肩こりの治療

① ハイドロリリース

この注射は生理食塩水などを超音波ガイドに筋膜に直接注入する治療法です。原因の項でも触れましたが、肩こりの場合は筋膜が癒着している事が多く、液体を注入することで癒着をはがし改善させるという治療法です。効果は即時的な事が多いですが、全員に効果が出るわけではなく経験上70-80%の人に効果が出ます。

ハイドロリリースの詳細はこちら

② 運動器カテーテル治療

前述のとおり、肩こりの人には異常な血管ができている事が多く、カテーテル治療にて異常血管を塞栓(フタ)をする治療です。治療の結果が出ていますが、疼痛が半分以下になったのは 約70%です。 詳しくはこちらをご覧ください。

運動器カテーテル治療の詳細はこちら

③ 鉄分補正

採血にてフェリチンという貯蔵鉄のマーカーが低ければ、鉄剤やサプリメントで鉄分を補うと症状が改善する事が多いです。通常の検診などで測定するヘモグロビンだけでは鉄不足かどうかはわからないので、フェリチンの測定が重要です。

鉄不足による痛みの詳細はこちら

治療は症状などと合わせて適切な治療を選択していきます。


これらの治療は大府市の宮田整形外科・皮フ科でも院長自らが行なっています。お近くの方はそちらの受診でも対応しておりますので、ご検討ください。

文責:医師・医学博士 藤原圭史

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