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腰痛(腰の痛み)

レントゲンやMRIで異常がないのに腰が痛い

ゴルフをすると右腰が痛い。。

長く座っていると腰がはってきて痛くなる。

そのような経験はありませんか?

実は腰痛はヘルニアや脊柱管狭窄症などの原因が『ない』場合が

ほとんどです。ぜひお気軽にご相談ください。

 

腰痛とは

腰痛は非常に広い概念で、さまざまな病態を含んでいます。原因から腰痛をみると、大きく特異的腰痛(原因のわかる腰痛)と非特異的腰痛(原因の分からない腰痛)に分類され、特異的腰痛の中には椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが含まれます。しかし腰痛全体の80%以上は非特異的腰痛と言われており、国民生活基礎調査でも、現在かかえている自覚症状で腰痛は男性では一位、女性では二位と腰痛に困ってる人がいかに多いかがわかります。

 

国民生活基礎調査データより転載

 

しかし腰痛も最近研究が進み、非特異的腰痛も原因がある程度わかるということが判明いたしました。それが有名な「山口腰痛スタディ」というものです(1)。詳細は割愛しますが、要するに原因のわからない腰痛は、①筋膜性腰痛 ②椎間関節性腰痛 ③仙腸関節性腰痛 ④椎間板性腰痛 ⑤心理社会的腰痛 などに細かく分けることができるというものです。ただ原因は一つであることは少なく、複合していることが多いとされています。例えば

筋膜性:仙腸関節性:椎間関節性:椎間板性:坐骨神経性:心因性

=2 : 1 : 4 :1 : 1 : 1

などといったよう原因が複合的に関与しています。この症例の場合は椎間関節の治療と筋膜の治療を行えば今の痛みの半分以下になる、といったものです。

 

そのため当院では詳細な問診と診察から①-③の腰痛の要素がありそうな場合は積極的に下記の治療を行なっています。是非一度ご相談ください。

 

腰痛の治療

上記でも示した特異的腰痛(原因のわかる腰痛)の場合は、その病気の治療を優先します。その他の非特異的腰痛の場合、治療法としては安静や理学療法や鎮痛薬で様子を見る場合が多いですが、なかなか改善しない場合も多いです。当院では積極的に超音波ガイド下注射やハイドロリリースによる治療を実施しています。

薬物療法

薬物療法では、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどの鎮痛薬、選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの抗うつ薬を使用することもあります。神経障害性疼痛(神経が原因の痛み)がありそうな時はリリカと呼ばれる薬や、場合によってはオピオイドを使用するケースもあります。副作用もあるので、生活習慣や腎機能などと合わせて適切に使用する事が重要です。

①非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs):ロキソニン、ボルタレン、セレコックスなど

②アセトアミノフェン:カロナールなど

③選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI):サインバルタなど

④オピオイド:トラムセット、トラマール、ツートラム、フェントステープなど

 

ハイドロリリース

筋膜性腰痛に対する治療です。圧痛や身体所見から、どの筋肉から痛みが発生しているか類推し、その筋膜に薬液を注入します。多くの場合、多裂筋、最長筋、腸肋筋、腰方形筋などの近傍に痛みがあることが多いので、その筋膜に超音波ガイド下に薬液を注入します。

ハイドロリリースの詳細はこちら

 

超音波ガイド下椎間関節、仙腸関節ブロック

椎間関節性腰痛や仙腸関節性腰痛に対する治療です。椎間関節性腰痛は典型的には椎間関節部の圧痛があり、腰を反らしたりひねると痛みが出ることが多いです。椎間関節の支配神経には腰神経後枝内側枝があり、そこに薬液を注入することで痛みが改善します。仙腸関節性疼痛は仙腸関節後方靭帯が痛みの原因であることが多く、超音波ガイドに薬液を入れていきます。

 

運動器カテーテル治療

薬物治療や超音波ガイドの注射治療で効果が乏しい場合、運動器カテーテル治療を検討します。運動器カテーテル

治療は難治性疼痛に対する良好な治療法として近年注目されています。

運動器カテーテル治療の詳細は下記をご覧ください。

運動器カテーテル治療について

 

 

腰痛に効果的なストレッチ

チョイスのHPより

 

治療は症状などと合わせて適切な治療を選択していきます。

(文責:医師・医学博士 藤原圭史)

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