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ヘバーデン結節

指がぶつかると痛い

指が痛くて包丁が握れない
動注治療というヘバーデン結節の

新しい治療法があります

是非一度ご相談ください。

 

ヘバーデン結節とは

指の第1関節(DIP関節:1番指先の関節)に変形性関節症です。関節軟骨が摩耗することで、関節の変形、腫れ、屈曲などを 起こす病気です。40代以上の女性がかかることが多く、痛みを伴い、指の曲げ伸ばしが難しくなります。ちなみに第2関節の変形性関節症をブシャール結節といいます。

 

へバーデン結節の症状

第一関節(DIP関節)の変形、腫れ、屈曲、そして痛みを伴います。また、指を曲げ伸ばしすることが難しくなります。稀に、水ぶくれのようなふくらみを持つ粘液嚢腫(ミューカスシスト)が生じる事もあります。痛みは変形の初期〜中期に強い事が多く、変形が完成すれば痛みは改善する事が多いです。

へバーデン結節の原因

下記の原因があると考えられていますが、一つではなく、複合的な場合も多いです。

①仕事などによる手の使いすぎ(overuse)

②加齢

③遺伝

④更年期障害による女性ホルモンの減少

 

手の変形性関節症の場合、6割程度 遺伝的要素が関与すると言われています(1)

(1).Risk factors for osteoarthritis: genetics. Spector TD, MacGregor AJ. Osteoarthritis Cartilage. 2004;12 Suppl A:S39-44.

ヘバーデン結節の診断

まずは視診で第一関節の変形(腫脹や骨隆起)があるか観察し、X線検査や超音波検査などの画像検査を行い、関節裂隙(骨と骨の間)が狭くなっていないか、骨の棘がないかを確認します。第一関節が変形する鑑別疾患として乾癬性関節炎(皮疹を伴う関節炎)や関節リウマチがあります。

                  

ヘバーデン結節の治療

まずは安静、消炎鎮痛薬や湿布などの貼付薬にて経過観察します。その上で簡単な装具(サポーター)やテーピングを使用する事もあります。

 

動注治療

ヘバーデン結節などの変形性疾患では、慢性炎症に伴う病的新生血管(モヤモヤ血管)ができている事が多いです(図の赤い丸:淡く黒くなっており異常な血管を示します)。動注治療はこの異常血管だけをフタ(塞栓)し、炎症を改善し痛みを緩和する方法です。基本的には1回での治療となりますが、経過によっては2回程度治療する場合もあります。

動注治療の詳細はこちら

 

ヘバーデン結節に対する動注治療

手術

保存療法で症状が改善できない場合や、関節の変形が進み日常生活に支障をきたすような場合には、手術を検討します。
へバーデン結節の手術では、関節を固定して安静を得る関節固定術、動きの残せる人工指関節手術などが挙げられます。

 

エクオール(エクエル)

女性ホルモンのサプリメントです。大豆や味噌、納豆などの大豆由来食品を摂取する事により体内で作られるホルモンの事ですが、エクオールを体内で生成できるのは2人に1人とされています。体内で作る事ができない方はサプリメントなどで摂取する必要があります。個人差はありますが、2割ほど痛みを緩和できるという報告もあります。

 

株式会社 能作:ヘバーデン リング

治療は症状などと合わせて適切な治療を選択していきます。

 

(文責:医師・医学博士 藤原圭史)

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