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乳房術後疼痛(乳癌の術後の痛み)

乳癌の術後、数ヶ月経過しているけど痛みがよくならない。。

その痛み乳癌術後の特殊な痛みかもしれません。

是非一度ご相談ください

 

乳房術後疼痛とは

乳癌の手術後に、数か月以上経過しているにもかかわらず、傷痕の部位や胸部、脇の下、二の腕の内側に痛みや違和感を感じる方が一定数おられます。これは乳房切除後疼痛症候群と呼ばれ、難治性の痛みになります。原因としては手術に伴う組織の切除や修復、または拡張された組織のストレッチ、また手術時の神経損傷などが考えられています。未だはっきりしとした原因はわかっていませんが、基本的には神経障害性疼痛と呼ばれる痛みと考えられています。

 

乳房術後疼痛のリスクファクター

・手術が広範囲

・腋窩リンパ節郭清(リンパ節を切除)された方

・放射線治療をされた方

・肥満のある方

・若年者の方

 

乳房術後疼痛の治療

まずは神経障害性疼痛治療薬(リリカ、タリージェなど)や抗うつ薬、場合によってはオピオイドなどの投与を行います。場合によってはリハビリテーションや心理学的アプローチを行う事もありますが、乳房術後疼痛は非常に難治性が高いため、これらの治療が奏功しない方も多いです。

 

運動器カテーテル治療

乳房術後疼痛は神経周囲の慢性炎症に伴う痛みと考えられており、慢性炎症の場合、病的新生血管(モヤモヤ血管)が超音波検査などで確認できる事が多く(下図)、運動器カテーテル治療はこの異常血管だけをフタ(塞栓)し、炎症を改善し痛みを緩和する方法です。基本的には1回で完結する治療法となります。

運動器カテーテル治療の詳細はこちら

 

 

(文責:医師・医学博士 藤原圭史)

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