医師が問診時に考えていること、インフルエンザワクチン
今回は医師が問診時に考えていること書こうと思います。
あ、その前にお知らせです。
インフルエンザワクチン予約受付中なので、まだ接種していない方は
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さて、みなさんは病院、クリニックを受診した際、医師から色々な質問がされると思います。
なぜなら医師は限られた診察時間で問診をし、正確な診断をつける必要があります。
そのためには患者さんから効率よく、情報を聞き出すことが重要です。
一般的に、聞く項目としては
主訴(困っていること)
既往歴
内服歴
アレルギー歴
家族歴
海外渡航歴
などがあり、これらの情報をもとに正確な診断をつけていきます。
その中でも私が個人的に重要と思っているのは、特に
・既往歴
・内服歴
です。
やはりもともと持っている病気からの症状というのが、一番可能性が高いからです。
そして診断は基本的にcommon disease(ありふれた病気)から、考える事が多いです。
かつて医学部で教えてもらった言葉でも、
典型的な病気の非典型的な症状の方が、稀な病気よりも圧倒的に多い
シマウマ(稀な病気)から考えるな
などがあり、アメリカでも教授回診の時に若手が稀な病気を言うと
common things are common (一番多いのはありふれば病気)
とまずは言われるそうです。
もちろん一回の診察で診断をつけることは難しいこともあるので、その場合は経過観察して何回か通院してもら
い症状の経過を見たり、場合によってはMRIなどの精密検査を行うこともあります。
基本的にはこのような流れで行っていきます。
もちろん関係ない話もすることあります。
誰々のコンサートにいきましたーとか、今こういうトレーニングをしてるんです!などなど
楽しいから聞いているだけですが、たまにこういった話から重要な話も聞けたりします。
ある程度時間を確保すると一日に診れる患者さんには限りが出てしまいますが、いずれにせよ
「きちんと話を聞く」というのが、一見簡単そうですが、重要なことだと思っています。
次回はハイドロリリース、特に超音波ガイド下の神経周囲のハイドロリリースについて書こうと思います。